- 1 名前:案内人らしき人 ◆sOd6tK7i/6:2009/09/12 15:51:00 IP:122.218.244.42
- 願望のVですね、、、
ルール
・荒らしは無視してください
・一行レスは駄目です
・皆楽しくやってください
それでは、、、、、ご自由にお入りください、、、
- 1169 名前:夜流:2009/10/19 19:36:00 IP:124.27.94.9
- ××平和はささやき嵐は叫ぶ××
嵐の前に
生き物たちは敏感に
速く動き出す。
燃える太陽が
冷える月と交代した頃。
あたりは一変し
木々は囁くように葉を動かす。
そして日本造りの一軒家の中では。
可憐あどけない少女が
つややかな髪をポニーテールにして
夜の稽古に励んでいた。
シュッ
空気の切れるような音が
かすかに空気を揺らす。
みやびの稽古とは無論、空手のことだ。
この幼い頃から続けていた体術は
キャラなりしたときにも役立つ。
さらに「キャラなり」の力を借りているー、
いや。自分のものとしているため、
普通では考えられない跳力、スピード、パワーを
使いこなせるため、普段とは違った躍動感を
楽しむことができる。
白い肌に映える紅い髪が
流れる。
と同時に、
足が素早く前へと出る。
ヒュッ!
風を切る音
バシッ!
鼓膜を突き刺す激しい音。
それらがより早く、
より激しくなった頃ー。
「よっし。今日はここまで!」
コーチこと祖父が叫ぶ。
老いを感じさせない強い声が
響き渡り、
みやびは足を止めた。
「ありがとうございました。」
いくら祖父とはいえ、
指導者にはれいぎを持って接する。
それが日本の体術というモノだ。
後ろ手に解いたポニーテールは
ひんやりとした風に揺らされてさらわれる。
月も星も静かなまたたきを見せる夜空。
小さな、小さなその輝き。
しかし美しく、在る。
「みやびー。」
「スズ。」
縁側で風に当たるみやびに
スズが声を掛けてきた。
「おつかれー。」
「ん。」
軽く交わす言葉も
冷える夜には何故か温かい。
汗が急激に冷やされていく。
「みやびー。お風呂空いたよ。」
長女こと姉の声。
「うんっ。」
駆け出す足音も
儚く消えて
闇に吸い込まれる。
ーだけど。
みやびは服を脱ぎながら考えていた。
ーアイツ、最近来ない。
アイツ、とはあの少年。
人のたまごをもてあそぶ、
あの少年。
来ないのはいいことだ。
いっそこのまま諦めて欲しい。
といっても。
ー何が目的?
それさえわかっていないのだが。
しかし、この平和が、
まるで嵐の前の静けさのようで
かえって不気味だった。
その予感は的中する。
「モタモタしてらんねーな。」
「あしたの演奏会でねらうの?」
「ああ。」
黒髪の少年と
ブラウンの髪の少女、
そして仁。
嵐は
動き出す。
それでも嵐は
やってくる。
なにがあっても。
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